1回で白い歯をつめるダイレクトレジン
日本人の歯は何で銀歯が多いんだ! と欧米の歯医者に言われてくやしかったです。
(ある日本の歯科医は、欧米の歯科医に、銀歯だらけの日本人の口の中のことを言われて、日本の恥だと思ったそうです)
私、原田にも苦い経験があります。
1980年代後半のことです。
日本に滞在しているアメリカ人で、日本の保険証を持ってきて治療をしていたのですが、奥歯に大きなむし歯ができていて冠をかぶせることになり、健保適応になるのは銀の歯だし、白い歯だと決して安くない治療費がかかるし、言葉もうまく伝わらないので、銀の冠をかぶせたところ、お叱りを受けたのです。
ここ10年くらいは、他の医院で黙って銀の歯を入れられたのを白くしてほしいと言って来院される方が増えています。
最近では白い歯といっても色々な素材や術式が開発されてきましたので、昔だったらできなかったことができるようになりました。
そのひとつがダイレクトレジンといって、セラミックスと合成樹脂の中間のような材料を使って白い歯を作っていくものです。
画期的なのは1回の来院で白い歯を作ることができることです。
以前はハイブリッド・セラミックス・インレーというのを型取りして作っていたのですが、2回以上来院しなければならない、色が合いづらいなどの欠点がありました。
さらにはこの方法は最近歯科で重要視されているMI (ミニマルインターベンション: minimal intervention<人によっては、ミニマムインターベンション minimum interventionとも言います>:健康な歯を極力保存することにより、歯が長持ちするという考え)の考えにのっとっていることです。 とかく審美歯科というと歯をたくさん削って、セラミックスの歯を入れるというイメージを持たれがちですが、それとは対極の方法です。
具体的には、むし歯になってしまった歯だけでなく、すでに銀色のものが入っている歯を白く自然な歯にすることが可能です。
1本につき1時間から1時間半かけて白い歯を作っていきます。
白い歯を作る際には、全工程で拡大鏡を使います。(それくらい細かい作業なのです)
また、施術する歯を他の歯から隔離するため、ラバーダムというシートをかけます。
ラテックスアレルギーの方には、ラテックスフリーのラバーシートを準備しております。その後、ジェル状のレジン、象牙質色のレジン、エナメル質色のレジンを順につめていきます。
(各ステップでハロゲン光<クルマのライトと同じ波長の光で安全なものです>を当てます)
その後、表面をナイフと筆で仕上げ、2段階に分けて研磨します。(研磨だけで通常10分かかります)
やはり白い歯っていいですね!
ダイレクトレジン料金表
具体的には来院された際に詳しくわかりやすく説明いたします。
単純なケース(歯と歯の間につめない) | 22,000円(内税) |
---|---|
複雑なケース(歯と歯の間にもつめる) | 44,000円(内税) |