なぜ、ルミネアーズからe.max.thin (イーマックスシン)に変えたのか?
歯を削らない審美歯科って、本当なのか?
極薄ラミネートベニアとは?
千葉県千葉市若葉区の桜木消防署近くのピュアスマイルこと、原田歯科クリニックでは、2011年の米国での歯科研修以来、主に前歯をキレイにするため、さらに歯はほとんど削らないか、エナメル質の範囲でわずかに形態修正するので、麻酔が不要、痛みがないという特徴のあるルミネアーズを行ってきました。
これは、従来のポーセレンラミネートベニアが麻酔をして歯の外側(唇側)表面のみ削る(歯を全周にわたって、歯の原型を留めない所まで削る以前のメタルボンドやオールセラミッククラウンに比べれば、歯を削る量が少ないので、これはこれで画期的でした)のに比べれば、仮歯を作る必要もなく、アメリカでは、NO SHOT,NO CUT (麻酔注射をしない、歯を削らない)を前面に押し出したテレビコマーシャルや雑誌広告を流すなどして、扱い会社のデンマット社のシンポジウムは、ラスベガスの大会場で行われ、数百人の参加者であふれる大盛況でした。
しかしながら、このルミネアーズを製作するには、米国の技工所に発注するしかありません。
その理由は、作成するために特殊なプラントが必要で、この費用だけで億単位のお金が必要で、日本の代理店に問い合わせたのですが、日本で製作するのは今後非常に困難だということです。
そして、米国の技工所に発注して現地で製作後、日本の歯科医院に納品されるまで、何と6週間かかるのです。
これで、きちんと装着できればよいのですが、歯の技工物は再製作ということはよくあります。
そうするとさらに6週間かかり、その間に歯が動いてまた型取りし直さないといけないことも起こり得ます。
しかし、歯科の技術というのは常に進歩しているので、この間に良いものが出てきました。
これが、e.max.ベニア (イーマックスベニア)です。
これは、歯科の老舗で欧州に本部を置く イボクラールビバデント社が製造販売する従来よりも丈夫なセラミックスを使って作るポーセレンラミネートベニアで、厚みは1ミリ以下、ルミネアーズのようなマットな白さではなく、比較的自然な白さで歯を作ることができます。
ただし、ルミネアーズと同じく、基本は前歯から小臼歯、合計6本、8本、10本をまとめてキレイにするのに適しています。
また、材料は世界に流通するイボクラールビバデント社の安心安全なものですし、日本の技工所でも作成可能なので、型取りすれば10日後には新しいキレイな歯を入れることができます。
2014年に米国のオーランドで行われた米国審美歯科学会でも、ラミネートベニアとしては、このe.max.ベニア(イーマックスベニア)が普通に発表されていました。
歯を全く削らないか、ほとんど削らないでキレイな歯を手に入れる画期的な審美歯科治療です。
この Ivoclar Vivadent 社のホームページで、e.maxのことが、実際の患者さんの体験談も含めて詳しく書かれています。
http://www.ivoclarvivadent.us/en-us/smile-to-the-max
ここでは、Smile to the max ! with IPS e.max とあります。
つまり、e.max で、最高の笑顔を手に入れることができたということでしょうか。
e.maxで自信を持ったスマイル、尊厳ある笑顔をゲットして、人生が変わった!といううれしいお話も載っています。
このサイトに載せている写真は、2014年に参加したフロリダでのAACD米国審美歯科学会に出展していたイボクラールビバデント社の、e.max thin のパンフレットの表紙及び同社のホームページに載っていた写真を一部利用しています。
thin とは、薄い という意味です。
つまり、e.maxベニア(イーマックスベニア)は、極薄ラミネートベニアと言ってよいでしょう。
厚みは1ミリ以下で、コンタクトレンズとか、ネイルチップの厚みと考えて下さい。
この e.max ラミネートベニアのことを、スーパーエナメル質と呼んでいる方もいます。素晴らしいネーミングだと思います。
スーパー新エナメル質とか、人工的エナメル質、スーパーセラミックスと呼んでもよいのかもしれません。